キャラメルポップコーン

アーモンドチョコレート〜我慢〜


「ゆいー!いつまで寝てるのー?」


あーうるさいなー。


休みの日くらいゆっくり寝かせてよね!





ってあたしはサラリーマンかっ!!


1人ツッコミしながらガバッと起きて、リビングへ向かう。


「ゆい、お母さんきのう、ゆいの好きなアーモンドチョコレート買ってきちゃった」


あたしの好きな、ちょっと高級チョコレート屋さんのアーモンドチョコレート。


ミルクチョコがアーモンドを包み込んで…


ヤバイよだれが…


「お母さんちょっと食べちゃったわー。ゆいも食べていいからね。」


「わーいッ♪ありがと!!」


ちょっとへこんでたからうれしいな〜





そう思いながらチョコに手をのばす。


そのとき声が聞こえた。



(痩せたらかわいいのにな。)



ドキッ。



手が止まった。なんか不安になる。


チョコを食べるとき、戸惑ったことなんてないのに。



「ゆい?どうしたの?」


お母さんが心配そうに見ている。


「なっ、なんでもないよー」


そう言って、無理矢理口の中にチョコを放り投げた。

「んッ!?」





どうしたんだろう…


心からおいしいって思えない。


甘いのも、ちょっと苦く感じる。


いつもと同じアーモンドチョコレートなのに…。





きのうからひっかかってること。


これが原因なのかな?


あたしはチョコに背を向けた。


「お母さん!話があるの!」


あたしは決心した。


気になったら止まらないもん!!!!


答えを見つけたい!

やってみたい!


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