ひたすらあなたがすきでした。【短編】
隣の席だから
色んな話ができた。
「何部入ってるの?」
『吹奏楽だよ、塚田くんは?』
「バスケ部、今度試合なんだ」
『音楽って何聞くの?』
「基本洋楽なんだよね」
『私日本のしか聞かないな、
今度教えてよ』
「この本超面白いんだけど
読んでみない?」
『読みたい、本好きなの?』
「うん、めっちゃ好き」
そのうち授業や休み時間以外も
二人で話すことが
増えるようになっていった。