dessin
難なくその後の授業も終えて、俺は食堂に向かっていた。
腹がへった。今日の日替わりランチは何だろうか。
ふと脳裏には日替わりの中でもわりと好きな中華セット、所謂ラーメン定食が浮かぶ。
ゴォン
ゴォン
「あ。」
「あ?ぁあ。玉木。着替えたのか。」
「おう。隣のクラスの奴らが騒いでてさ、飛んできた絵の具をぶっかけられそうな猫助けたら、クリーンヒットしてドロドロになっちまってよ。」
「はは!御愁傷様!つか似合わねぇな。黒のシャツとか。」
「だろ?これ、東の。」
「東の?」
ゲラゲラ笑いながら玉木は自身が着ている黒のシャツをつまみ上げる。
俺はつられるように笑って再び食堂へと足を向けた。
食堂は大体40席ほど有るが、大学の規模からすると極端に小さい。
庭にはテラスがあって、そこはいつも女子に占領されている。
ゴォン
ゴォン
「おーい。」
「あ、東。」
「ちょーどよかった!お前、今日空いてる?」
「今日?」
「合コンのお誘い!8時からなんだけど、どう?」
「あー、合コンなら行く。」
「なんだよ、合コンならって。」
「こいつ、今女に餓えてっからさ?」
「ちっげぇし。」
玉木が俺を指差して言った。
なんともムカつく顔だ。
確かに、玉木は見た目が良いから女には不自由していないはずだった。
何時もの柄物のシャツは、とても似合っているが、今着ている東の黒いシャツも確りと着こなしている。
ゴォン
ゴォン
俺は今日幾度と聞こえる鐘の音に初めて違和感を覚えた。
こんな鐘は聞いたことがないし、しかも目の前の二人には聞こえていないようだ。
反応はない。
こんなに大きな音であると言うのに、だ。
腹がへった。今日の日替わりランチは何だろうか。
ふと脳裏には日替わりの中でもわりと好きな中華セット、所謂ラーメン定食が浮かぶ。
ゴォン
ゴォン
「あ。」
「あ?ぁあ。玉木。着替えたのか。」
「おう。隣のクラスの奴らが騒いでてさ、飛んできた絵の具をぶっかけられそうな猫助けたら、クリーンヒットしてドロドロになっちまってよ。」
「はは!御愁傷様!つか似合わねぇな。黒のシャツとか。」
「だろ?これ、東の。」
「東の?」
ゲラゲラ笑いながら玉木は自身が着ている黒のシャツをつまみ上げる。
俺はつられるように笑って再び食堂へと足を向けた。
食堂は大体40席ほど有るが、大学の規模からすると極端に小さい。
庭にはテラスがあって、そこはいつも女子に占領されている。
ゴォン
ゴォン
「おーい。」
「あ、東。」
「ちょーどよかった!お前、今日空いてる?」
「今日?」
「合コンのお誘い!8時からなんだけど、どう?」
「あー、合コンなら行く。」
「なんだよ、合コンならって。」
「こいつ、今女に餓えてっからさ?」
「ちっげぇし。」
玉木が俺を指差して言った。
なんともムカつく顔だ。
確かに、玉木は見た目が良いから女には不自由していないはずだった。
何時もの柄物のシャツは、とても似合っているが、今着ている東の黒いシャツも確りと着こなしている。
ゴォン
ゴォン
俺は今日幾度と聞こえる鐘の音に初めて違和感を覚えた。
こんな鐘は聞いたことがないし、しかも目の前の二人には聞こえていないようだ。
反応はない。
こんなに大きな音であると言うのに、だ。