秘密のMelo♪y①*日本編*

広いロビーを歩きようやく部屋のドアの前までつく。


「たっだいま~! 梨音ちゃんかっくんだよ~」


「犬にまでその名前言うなよ」


いいじゃんか。かっくんはかっくんだし。

あ。それとも……。


「かえたん」


―ごーーーーーーっ



……わあ。

かっくんの背後にほのおがほのおが。

こわっ。星野楓こっわっ。


ぞくぞくぞくぅ~と寒気のする背筋を丸め、キャンキャンはしゃぎながら駆けてくる琥珀と梨音を抱き上げた。


「梨音ちゃんかっくんがいいの~…そおなの…」


まあいいや。

琥珀はあたしになついてくれてるし、梨音だってあたしが嫌いってわけでもないみたいだしね。


「来い」


そう言って梨音を抱き上げ、自分の家のようにずかずか入っていく彼は実は週四回はうちに来ていたりする。

そりゃ…懐きもするよね。


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