秘密のMelo♪y①*日本編*
キラッキラ目は輝いているだろう。
バイオリンができるしかっくんとできるしかっくんの演奏も聴けるし!
「わ~~いっ! 部屋があるのっ。行こう?」
さすがに父様が特別に頼んだだけのことはある。
音楽をするために相応しい設備が整えてあった。
「ちゃんと楽器持ってね?」
うきうきしながらかっくんの腕を引き、スキップ混じりに駆けた。
「…へんなやつ…」
「きゃはっ♪」
―バッタン
一際分厚い扉を開けると、レコーディング室みたいな光景が広がる部屋。
楽器はもちろんのこと、アンプや譜面台といった補助器具もすべて揃っている。
「…さすがだな…」
「でしょ?」
父様は完璧主義だからね!
でもこの中の三分の一も使わないんだけどね?
「かっくんの見せて」
「ん」
突き出されたバイオリンケース。
カチャッとそれを開けると…。