秘密のMelo♪y①*日本編*
部屋に上がると琥珀達が出迎えてくれて、幾分心が安らいだ。
いつもならかっくんのもとにすっ飛んで行く梨音も、今日はなぜかあたしの顔を必死で舐めていた。
「梨音~。かっくんはいいのー?」
「くぅん」
ハア…可愛い。
癒されるなぁ…。
「今日…泊まるか?」
「えっ……❤」
「…………やっぱり帰…」
「やだぁ!! やだやだやぁだぁ!! 帰んないでーっ!」
「分かった分かった。冗談だから泣くな…」
「ふあー……」
勢いよくぶんぶん首を振って懇願するあたしの頭を胸に押し付け、なだめるようにぽんぽん背中を叩いた。
―ピリリリリ…
縋り付いて泣いていると、鞄の中の携帯が鳴りだした。
開いてみるとりんりんから。それだけでなく、その前にもしゅっちゃんと蓮くんからも来ていたようだった。
どれもみんな、あたしを心配してくれてるもの。
みんな……優しいな。