秘密のMelo♪y①*日本編*

ショーパンにTシャツというなんともシンプルな恰好だったわけだが、今やTシャツは脱ぎ捨てノースリーブを辛うじて着てるだけの状態。

さらに脱ごうとしながらぴったりくっつかれると…俺も男だし?


「真裕?」


「にゃはっ」


「ハア……」


膝の上に座って首にしがみつくように両手をまわす。

すり寄る度に胸は押し付けられるし…。

こいつちっこい割に出るとこ出てんのな。


「ふぅ~ん……かっくん」


「ん?」


「かーっくん~…」


「……」


って寝てんのかよ。

ったくこいつ……俺の気も知らないで甘え放題しやがって…。

それはそれでいいっちゃいいわけだが…。



「お前は……忘れてんだろうな」


俺がどんなにお前に会いたいと願ったか。

小さかったお前が俺にとってどれだけ大きい存在だったか。


一度だけ……。

一度だけ、それを伝えたことがあったのにな。


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