秘密のMelo♪y①*日本編*

――楓サイド――


なぜか俺が泊まるのがすごく好きらしい真裕に「好きなだけ」と言えば相当の日数を……普通なら想像するところ。

でもこいつ抜けまくってるから、せいぜい一週間かそこらだろうと思っていた。

案の定そうだったわけだから世話ないわな。


まあ一週間なら問題ないし。

なんか妙に喜んでるし。いいか。


「学校どうする?」


「行くに決まってんじゃんなんで?」


なんでと言われても…。

ここまでエスカレートしてきたわけだし。

またなにかあるかもしれない。


そういう心配をしてやってんだよバカ。


「まーなんとかなるでしょ」


「ハア……」


やっぱりこいつ能天気だな…。

喉元過ぎれば熱さを忘れるってやつだ。

痛いだなんだと大騒ぎしてたこともけろっと忘れ、今はいそいそとなにやら寝室を行ったり来たりしている。


「…なにしてんのお前」


「えー? じゅんび」


「だからなんの」


「寝る準備に決まってるじゃん」


いや……だからなんで準備が必要なんだよって聞いてんだよ。もういいわ。


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