秘密のMelo♪y①*日本編*
そして今日は、一限目からバイオリンだった。
どうしよう…。楽器できないしなぁ…。
「かっくんまおどうしよう」
「行くだけ行けば? 楽器やるとは限んねぇし」
「うん…」
それでも一応バイオリンは抱えて、少し遠い音楽室へ二人で向かった。
教室に一歩踏み入れた、その瞬間だった。
「……?」
なにやら空気が重苦しい。
てか冷たい。痛い。
「???」
きょろきょろあたりを見回してみると、どうもほとんどの人がある一点を見つめて嫌そうな顔をしている。
中には思いっきり睨んでる人までいる。
一体なんだというのでしょう…。
「あっ! 楓様! 遅いですわよ~♪」
…………はれ?
この声は……。