秘密のMelo♪y①*日本編*
「…行くぞ真緒」
「う、うん」
相手にしないものと決め込んでいるらしいかっくんは、パッとあたしの手を取って彼女の横を通り過ぎた。
「お待ちください楓様! 今日はご報告に参りましたのよ」
「……」
「昨日、わたくしのパパが…」
―がっつん
「……」
「……」
「……」
「……」
あたりは沈黙に包まれた。
それもそのはず。
寡黙としても有名な星野楓が……なんとまあ机を蹴り飛ばしたのだ。
恐る恐るその表情を見やると……。
「……」
うん。あれだね。久しぶりに見たよこの顔。
そおだなー…初めて会った日以来かな?
あはは! 一ヶ月ほど前の話なのに、ずいぶんと懐かしいねー。
……とか言ってる場合じゃねーのよ!!