秘密のMelo♪y①*日本編*
この中はもう未知の領域。
目に映るものすべてが目新しくて、かっくんの腕にしがみついてあれこれ聞きまくった。
「ま……真緒?」
「キミ不思議な反応なさるんやね…」
「まるで箱入りのお嬢様みたいな…」
「あ! かっくんちょこれーとがいっぱいあるよ」
「そりゃあるだろうな」
「なあにこれ。これもちょこ? うすっぺらい」
「板チョコ」
板? 板なの?
木なの? チョコなの?
「あれないの? ごでぃば」
「ねぇよ」
えー…。前父様がくれたとき、美味しかったのになぁ。
まあいいや。今度送ってって言っとこ。
「あっちのなに?」
「パン」
「ぱん?」
パンもあるの?
すごいねぇ。ここなんでもあるんだねぇ。