秘密のMelo♪y①*日本編*
いずれにせよ…だ。
これは真裕を貶めている行為に他ならない。
出るとこ出させてもらう。
それに、これがあの女の仕業ならなおさらだ。
言ったはずだからな。
次に何かしたら、俺も黙ってない、と。
「…つーわけだから俺は帰るぞまひ…真緒」
「え……なんで…?」
言うと同時に立ち上がると、ものすごく不安そうな顔で、今にも潤みだしそうな目で。
訴えかけるように見つめられた。
「大丈夫よ真緒。あたし達いるから、ね? 泣かないの」
「でもでも…」
「真緒たんアタシのこと嫌いなんやねっ。ひどいわひどいわっ」
「……」
…きっしょくわりぃ…。
でも助かった。
とんでもねぇバカ(別名花梨)と究極のアホ(別名修平)と涼しい顔した悪魔(別名蓮二)がいればまあなんとか…。
「じゃあな。明日来る」
「う、うん…」
真裕の頭に片手を乗せ、僅かに笑いかけて部屋を出た。