秘密のMelo♪y①*日本編*
―――……
次の日学校へ行くと、数日ぶりになにやら浮き足立っていた。
会話に耳を澄ませてみる。
「なあ…。明日だよな? リサイタル…」
「うん…ほんとにやるんだね」
「でもさあ、あれってほんとに藤峰真裕か?」
「やっぱお嬢様はみんな一緒なのかねー」
「よく考えたら、なんで今まで藤峰真裕は特別だって思ってたんだろ?」
「所詮例外はないのよー…」
……あたし……なにやってるんだろ?
藤峰家の名を落としてる…?
守らなきゃ、ならないのに……。
あたし、なにしてるの…?
「真緒…」
「…かっくん。まおなにやってるんだろうね。父様とお母さんの……」
「…?」
それだけじゃない。
すべてをあたしが……ダメにしようとしてる。
このままじゃいけない。
でもどうすればいいの?
「かっくん……まお、どうすればいいんだろ」
「……お前には無敵の武器があるだろ」
「え…?」