秘密のMelo♪y①*日本編*

そこで、蓮二が何か思いついたように声を上げた。


「真緒ちゃんが言ったんじゃなくて楓くんが気付いたんだよ。だから花梨が嫉妬に燃えることないよ。特別に教えたわけじゃないんだからさ」


「へ? そうなの?」


やっぱりこいつ……侮れねぇな。

とはいえ気付くのが一足も二足も遅いけど。


「……」


花梨の問いかけには答えない。

んなこと……言えたもんじゃねぇし。


「えーっなんで分かったの?」


興味津々に聞かれるけど、それだけは本人にも言えない。

というか本人に一番言えない。


「…うるせーよ」


我ながら下手だなあとは思うけれど、あれこれ言うより押し切った方が手っ取り早い。


「あーっ。怪しい!」


「ふん…」


「も、もしやっ……アタシの真緒っちにあんなことやこんなこ…あ"うっ!」


「修平……。花瓶、美味しいの?」


「…ほんははへあいあお」



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