秘密のMelo♪y①*日本編*
「な、なに? ではお前が星野楓か!」
「お兄ちゃんうるさい。あたまいたい」
「も、申し訳ございませんお嬢様。…あの、そのお兄ちゃんというのは…?」
「だってー…」
なんかお兄ちゃんって呼んでた気がするよ?
違ったっけ?
「違いませんけど」
「じゃあいいよね。…まお寝る」
「ああ寝ろ寝ろ」
額から目元にかけて、目を閉じさすように数度頭を撫でられた。
それが妙に心地よくて、あたしはすぐに眠りについ…。
「も、申し訳ございません! お待ちください!」
……は?
ちょっと。人がせっかく気持ちよく寝ようとしてんのになに邪魔してんのこいつ。
「あたしの邪魔していいの、全面的にかっくんだけ」
「ももも申し訳ございませんっ! しかしどうしてもお伝えせねばならぬことがあるのです」
「偽物のとこにいた理由なら別に聞かないからいいよ」
「ああ、それはただ、正体を暴こうとして…。あのビデオも証拠に隠し撮りしておいたのですが、必要なかったかもしれませんね。……そうではないんですよ! 大変なことが分かりましたよ真裕お嬢様」
ハア…もう。
よくしゃべるなぁ…。
あたし今寝たいのに…。