秘密のMelo♪y①*日本編*
―――……
「で?」
「はい…」
「全部話せ。洗いざらい話せ。つ-か吐け」
「はい……って吐けって無理ですよ。どうしてもっていうなら洗面器かなんか…」
「馬鹿かお前は」
うおっ。一蹴にされた!
しゅんとうなだれて、ちゃっかり買ってもらった缶ジュースをコクリと一口飲む。
なんでこの人…分かったんだろう。
さっきからそれが不思議でならない。
聞いてみようかな…。
「なんで隠すんだ? つか偽名かそれ」
聞こうとすると、先に口を開かれる。
「偽名……といえば偽名だけど…」
「……」
「武藤はお母さんの苗字だから、嘘とかじゃないし。まおっていうのはただのあだ名でー…」
「だからそれがなぜだと聞いている」
キツイ目を向けられ、ぽろぽろとこぼすように、次々喋ってしまった。