秘密のMelo♪y①*日本編*
――数分後。
「…ふーん」
これが、すべて話し終えたときの彼の反応だった。
思わず肩の力が抜けた。
「ふーんって…」
「まあなんでもいいし。アンタに会えればそれで」
なんでもいい!?
え、ならなんで聞いたの? 話させたのっ?
口をついてぽんぽん出てきそうだったけど、何とかそれを飲み込んだ。
「あのー…ですからこれはぁ、胸の内にしまって…」
「気が向いたら」
「……」
このお願いに対してその返事ってへんじゃない?
「……ちょっと待て」
「え?」
ハッとした表情で、あたしの目をじっと見る。
「おかしくねぇか」
…どうやら気付いてしまったよう。
あたしの話の、矛盾に…。