秘密のMelo♪y①*日本編*
「藤峰真祐は、俺より二つ下だった。なぜ同級生としてここにいる? まだ高校生のはずだろ」
「……えへ?」
ここに入れるのはたしかに、高校を卒業してから。
だけど……高校の卒業資格さえあればいいわけだ。
言っておくが、なにも不正とか裏口入学とかそういうんじゃない。
ただ……。
「まお先月パリから帰ってきたんだよ。向こうでね? 特別に先に卒業させてもらったの」
「……飛び級?」
「ああ、なんか誰かそんなこと言ってたかも」
「……」
実は十六歳だったりするあたし。
でも一緒に入学した一年生達は、みんな十八。
にゃは~。
「お前って…」
「ん?」
「…いや。なんでも」
あ…ら。
こんな人でも笑うんだ…。
ほんの微かにだけど、笑顔を見せてくれたかっくん。
つられるように、あたしも笑った。