秘密のMelo♪y①*日本編*
『えー新入生のみなさん。直ちに各科に分かれ、指定された教室へ向かってください。直ちに各科に分かれ、指定された教室に向かってください』
ピーンポーンパーンポーン
……え、また?
もう集合とか終わりじゃなの?
まだあるの?
そんなあたしの内心を代弁するかのように、蓮くんが呟いた。
「面倒くさい学校だね…」
……にしても、だ。
科ごとに分かれるってことは、しゅっちゃん達とは別ってことだよね?
かっくんだけ!
知り合いかっくんだけ!
「……まいいや」
充分だよね。
ちらりとそのかっくんに目を向けると、少し不安になった。
女の子達の壁で、とても近づけないんじゃないかしら。
…ええいっ。
なるようになれだ!
「かっ…わぷっ」
…???
な、なになになに?
意を決して声をかけようとした瞬間、危うく転ぶかと思った。
誰かに腕を引かれたのだ。