龍の花嫁~ちはやふる・冬絵巻~

 龍神様が私を救った。そして…彼の魂を喰らい…彼の姿をした龍神様が私に告げる。



「……俺の花嫁になれ!」


彼の姿をしているが…彼ではない。


私の知る彼は…強引でこんな無骨な人ではない。


紡がれた言葉はどれも美麗で…教養豊かな人。


「……」


私は…祠から出て、再び泉に身を沈めた。



「……!!?」


私は目をパッと開けた。


私の目の前には智成さんの顔。


それも私の胸を触っていた。

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