龍の花嫁~ちはやふる・冬絵巻~
「あなたが…龍神様?」


「さよう~俺が龍神だ。前世…君の愛した男の魂を喰らい…この身体を手に入れた…」


「……」


私に来世ともに一緒になろうと言う文を残して死んでいった名も知らない男性。



「俺を拒絶した汝もそのまま…男とともに現の世界から消えた」



「……」


私の愛した男の姿をしているが…私を抱き締めているのは龍神様。


「……俺の花嫁になれ」


智成さんは龍神様として、前世と同じ言葉を囁く。








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