【完】甘~い約束
「さりな・・今から言うことは、すべて信実だ。落ち着いて聞いてくれるか?」
「・・うん」
「お前のおばあちゃん、俺の母さんは御崎家の婚約者だった・・。御崎龍之介の父親と。俺んちは御崎家財閥の手下みたいな感じだったんだ。昔。そして俺の母さんは、俺の親父が好きで、婚約を断ったらしい・・・。」
ここまではなして、はじめてお父さんの涙を、みた。
「・・んで?」
「見事におれの母さんと、親父は結婚した。もちろん御崎家はかんかんに怒ったけどね。怒っただけですんだと思った。だけど・・御崎家は俺が生まれてから動いた。」
「んで?」
「俺の母さん・・は・・・自殺した。」
「おおお・・・おばあちゃんが?」
「・・俺の母さんは御崎家に脅迫されたんだ。」
「俺をこのまま、生きさせるか、殺すか、どっちがいい?って。」
「うん」
「生きさせる。そういった。だけど御崎家はその代わりお前が死んでつぐなえばいいって。その脅迫したのが御崎龍之介。」
「でも、俺の母さんは自殺なんか考えてなかったんだ。」
・・・・・
「俺の母さんは、、、御崎龍之介に突き落とされた。」
「自殺じゃないの?」
「自殺にはなってるけど、御崎龍之介は白状して俺が突き落としたって。俺だけにイッた。御崎龍之介のしたかったことはいまだにわかんないけど、うらんでたらしい。」
「御崎龍之介は今、けー無所?」
「うん。あいつは今38才だと思う。」