最強剣士(仮)女子高生☆
入部?
「結局さ、あんまいいとこなかったよねぇ・・・」
「そう?軽音部とかよくなかった?」
「男子の先輩が嫌だな。かわいい子に片っ端から声かけてて気持ち悪いよ」
「麻衣よく見てるね」
「ゆーちゃんはやっぱり剣道部?あれから見学してないみたいだけど」
「あー・・・あの日結局西園寺和歌も来なかったし・・・中坂美姫はあれだし・・・」
「あれって何、美姫いい人だよ!」
仲良くなってるし。
「あー、ごめん。言葉のあやだって」
「で、今日見学最終日じゃん?剣道、行こうよ」
「え」
「あの先輩見たいし、美姫も見たい」
この会話が5分前。
そして今。
「あっ、ゆーちゃんさんだ!えへ、やっと来てくれたんですね!」
ああ・・・この子もいたんだっけか・・・
『こんにちは』
その隣には笑顔で携帯を向ける涼香先輩。
それを見て麻衣は一瞬ぎょっとしたが、何か察したようで黙った。
「あれ、麻衣じゃん?」
「おお美姫、今日は剣道着着てる!」
麻衣の言った通り、今日の中坂美姫は胴着を着ている。
「練習参加してんの。勘戻さなきゃね」
そういって髪を結う姿はやっぱりあの中坂美姫だった。