最強剣士(仮)女子高生☆

そのゆるい感じの挨拶に、剣道部の人達は呆れ顔か苦笑している。


が、マネージャーとおぼしき人は、優しく微笑んでいた。


「あっ、あの茶髪っぽい先輩かっこいい!」

「え?どれ?」


麻衣が指差したのは部長の隣に並んでいた男子。


「あの人も強い人!?」

「んー、見たことないなあ・・・ま、男子あんまりわかんないから・・・」

「あたしも今日剣道部見学行くっ!」

「えぇえ・・・不純・・・」

「いーじゃん別にっ。さっきの人も初心者おっけーて言ってたしさー」




・・・そんなわけで放課後。


「よしっ剣道部行くよー!」

麻衣に連れられて武道館まで来てしまった。


あ、あの人とかあの人とか来るのかな。


そう思うと気分は浮くけれど、


あ、あの先輩が女子の部長なんだ・・・


そう思うと少し不安だった。
< 4 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop