最強剣士(仮)女子高生☆
そのゆるい感じの挨拶に、剣道部の人達は呆れ顔か苦笑している。
が、マネージャーとおぼしき人は、優しく微笑んでいた。
「あっ、あの茶髪っぽい先輩かっこいい!」
「え?どれ?」
麻衣が指差したのは部長の隣に並んでいた男子。
「あの人も強い人!?」
「んー、見たことないなあ・・・ま、男子あんまりわかんないから・・・」
「あたしも今日剣道部見学行くっ!」
「えぇえ・・・不純・・・」
「いーじゃん別にっ。さっきの人も初心者おっけーて言ってたしさー」
・・・そんなわけで放課後。
「よしっ剣道部行くよー!」
麻衣に連れられて武道館まで来てしまった。
あ、あの人とかあの人とか来るのかな。
そう思うと気分は浮くけれど、
あ、あの先輩が女子の部長なんだ・・・
そう思うと少し不安だった。