僕のディスティニー!\(^o^)/
「名前。そういやまだにいちゃんに訊てないよねぇ。今更だけど一応訊いといてあげるー」
「ああ、それは光栄だね。僕は浅野律だよ」
「りつー? 可愛い名前ー。似合わないねぇ。なんかまさおって顔してるのにー。おれさぁ、あきって言ったけど本当は秋良って言うんだよ。あきって言った方が女の子みたいだからあきって言ってみたけど、もう振られたから可愛くいる意味なんてないんだったんだよねー。本当は可愛く見られたいんじゃなくて、男として見てもらいたかったけど、それしか方法がないって思ってたから馬鹿みたいに必死になってたよ」
「あきらくん」
僕が呼ぶと、秋良くんはニヤッと笑った。
「ねー、あやちゃーん。別にこっち来てもいいんだよー。なんで来ないのさ」
「あっ! 気にせず続けて! ボーイズラブだなんて、でかしたよ秋良! あんたが攻めでしょ? 美少年攻め、キモオタ受けなんてなかなかマニアックでやるじゃない! 姉ちゃん嫌いじゃないよ! で、途中からしか聞いてなかったんだけど、全ての経緯を余すところなく教えていただきたい。もちろん全部終わってからでいいからさ。なんならちょっと外出ていきますが?」
「なに意味不明なこと言ってんのさぁ。ちょ、危ない! お茶振り回さないでよ! は? 遠心力で溢れない? アホか。もぉ、弟をホモに見立てて浮かれないでってばー」
お茶が入っているであろう急須を勢い良く振り回してあやさんは楽しそうだ。幸いにも溢れる前に明良くんが慣れを感じさせる冷静な突っ込みと共に止めた。
「フヒヒ、すまんすまん。つい血が騒いじまったよマイブラザー。えーと、まさおさんでしたっけ? 粗茶ですが良かったらお飲みになって。お砂糖は?」
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