僕のディスティニー!\(^o^)/
「だって、おれとあやちゃんは姉弟だしー。田舎から出てきて住むところないなら居候くらいさせてもらえるさぁ。だからぶっ倒れたにいちゃんを親切に連れてきてあげたの。助けてくれようとしたみたいだけど、瞬殺されちゃって役にたたなかったけどね。なんか可哀想だからさぁ、頑張ってタクシーに引っ張り込んで運転手さんに部屋まで運んでもらっちゃった。超親切だったよ、タクシーのおじちゃん。おれが可愛いからー」
嘘のようだが、無理のない話だ。「双子の姉弟」という点は容姿のせいで初めから疑う余地なく信じている。
やっぱり僕は今、あやたんの部屋にいる――――。
「あ、あやたんの部屋……このソファーに、あやたんが座ったんだ……! あやたんは毎日ここで生活しているんだ……!!」
興奮で声が震えた。あやたんの完全なるプライベート空間に僕はいる。なんだか眩暈がする。
「うわっ、なに興奮してるのー? キモいなぁ。てゆうかおれ相手に興奮しないくせに、なんであやちゃんには興奮するのさ。すっごいむかつくー。にいちゃんの気持ちなんか別にどうでもいいんだけどさぁ、あやちゃんよりおれの方が可愛いのは認識して貰わないと困るよー。なんなら比べてみる? ねぇー、あやちゃん、あやちゃーん、ちょっと来てー」
「うるさいっ、今フローラとビアンカじゃなくて、どうにかしてヘンリーを択べないか作戦遂行中なんだよ!」
ドアを乱暴に開けて入ってきたのは、袖と裾がすぼまって、目に痛い程の鮮やかなピンク地に蛍光イエローのラインが入った素晴らしくダサいジャージを着こなす眼鏡の少女だった。
「……え? 誰? てゆうかゲーム中すいません」
彼女が口走ったのは僕もプレイした有名なゲームのキャラクターの名前だったのですぐに分かった。
「誰って、あやちゃんだよー。にいちゃんの大好きな可愛いあやちゃんさぁ」
あきくんは立ち上がり、その娘の眼鏡をそっと取った。
嘘のようだが、無理のない話だ。「双子の姉弟」という点は容姿のせいで初めから疑う余地なく信じている。
やっぱり僕は今、あやたんの部屋にいる――――。
「あ、あやたんの部屋……このソファーに、あやたんが座ったんだ……! あやたんは毎日ここで生活しているんだ……!!」
興奮で声が震えた。あやたんの完全なるプライベート空間に僕はいる。なんだか眩暈がする。
「うわっ、なに興奮してるのー? キモいなぁ。てゆうかおれ相手に興奮しないくせに、なんであやちゃんには興奮するのさ。すっごいむかつくー。にいちゃんの気持ちなんか別にどうでもいいんだけどさぁ、あやちゃんよりおれの方が可愛いのは認識して貰わないと困るよー。なんなら比べてみる? ねぇー、あやちゃん、あやちゃーん、ちょっと来てー」
「うるさいっ、今フローラとビアンカじゃなくて、どうにかしてヘンリーを択べないか作戦遂行中なんだよ!」
ドアを乱暴に開けて入ってきたのは、袖と裾がすぼまって、目に痛い程の鮮やかなピンク地に蛍光イエローのラインが入った素晴らしくダサいジャージを着こなす眼鏡の少女だった。
「……え? 誰? てゆうかゲーム中すいません」
彼女が口走ったのは僕もプレイした有名なゲームのキャラクターの名前だったのですぐに分かった。
「誰って、あやちゃんだよー。にいちゃんの大好きな可愛いあやちゃんさぁ」
あきくんは立ち上がり、その娘の眼鏡をそっと取った。