僕のディスティニー!\(^o^)/
「あ……おかまいなく」
あきくんをどつきながら、さっきとはうって変わって愛想良く僕に礼を言ってキッチンへ消えていったあやたん。
あきくんとのやりとりはしっかり者の姉という感じだったが、果たして本当にしっかりしているのかは微妙なところだ。
「ねえ、なんであんな意味のない嘘吐いたんだい? 自分で言うのもなんだけど、僕、即死だったじゃないか。生まれたてのメタルスライム並にHP低いんだから!」
あやたんに聴こえないように声を潜めて言えば、あきくんは不敵な笑みを浮かべて僕の隣に腰を降ろし、偉そうにふん反り返った。
「HPってなぁにー? 白菜プリンの略? なにそれ美味しいのぉー? ふふっ、分かってるくせになにをすっとぼけてるんだいにいちゃんよぉ。にいちゃん、あやちゃんのファンなんでしょー? だから好感度上げてやったの。お礼さぁ、お礼ー。これでもおれはあやちゃんのかわいーい弟なんだよー。その弟をヤクザもんから助けてやったくらいの義理がありゃ、感謝されて断然有利に攻めらせるってもんじゃなーい?」
あきくんは悪びれた様子はなく、黒そうな腹の内を明かした。
「ぼ、僕はあやたん、いや、あやさんを騙してまで良く思われたいとは思わないよ! あきくんは良かれと思って言ってくれたのかもしれないけど、困るよ。本当に、どう接すればいいか分かんない……!」
「いいんじゃないの、困ればさぁ。にいちゃん、最初はおれのことあやちゃん……っていうか女の子だと思ってドキドキしてたくせに、男だって分かっただけでなんも反応しなくなってさぁ、失礼じゃない? 超傷ついたー。傷心と書いてハートブレイクみたいなー」
あきくんをどつきながら、さっきとはうって変わって愛想良く僕に礼を言ってキッチンへ消えていったあやたん。
あきくんとのやりとりはしっかり者の姉という感じだったが、果たして本当にしっかりしているのかは微妙なところだ。
「ねえ、なんであんな意味のない嘘吐いたんだい? 自分で言うのもなんだけど、僕、即死だったじゃないか。生まれたてのメタルスライム並にHP低いんだから!」
あやたんに聴こえないように声を潜めて言えば、あきくんは不敵な笑みを浮かべて僕の隣に腰を降ろし、偉そうにふん反り返った。
「HPってなぁにー? 白菜プリンの略? なにそれ美味しいのぉー? ふふっ、分かってるくせになにをすっとぼけてるんだいにいちゃんよぉ。にいちゃん、あやちゃんのファンなんでしょー? だから好感度上げてやったの。お礼さぁ、お礼ー。これでもおれはあやちゃんのかわいーい弟なんだよー。その弟をヤクザもんから助けてやったくらいの義理がありゃ、感謝されて断然有利に攻めらせるってもんじゃなーい?」
あきくんは悪びれた様子はなく、黒そうな腹の内を明かした。
「ぼ、僕はあやたん、いや、あやさんを騙してまで良く思われたいとは思わないよ! あきくんは良かれと思って言ってくれたのかもしれないけど、困るよ。本当に、どう接すればいいか分かんない……!」
「いいんじゃないの、困ればさぁ。にいちゃん、最初はおれのことあやちゃん……っていうか女の子だと思ってドキドキしてたくせに、男だって分かっただけでなんも反応しなくなってさぁ、失礼じゃない? 超傷ついたー。傷心と書いてハートブレイクみたいなー」