傷つくこと。
「ねぇ?こんな夜中にどうしたの?」

女の子の返事は無い…

「オレは真夜中の一人っきりの散歩だよ。
いつもはココまで来ないんだけどね。
今日はなんだかこっちの方が気になってさ。
いつもは一人が好きだけど…嫌いな時もあるんだよ。」

ウソではなかった。

大好きだった女の子…
他の男と腕を組んで楽しそうに歩いていた。
男の子には気付きもしないで、
まるで見えないかのように…

『本気で誰かを好きになったことないの。』

昔何気なく放った彼女の言葉は…

今更になって頭に響く。

やっぱり一人になりたくない。

今はそんな気分だ。
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