ハネノネ
光
暖かなひだまりの中で
心地よいまどろみに包まれながら
遠くへ行った、君を想う。
どうか同じ場所へ連れていって
何度願ったことだろう。
毎日痛む背中の激痛が
俺を君のところへ行かせはしまいと言っているようで
そのたびに、
時を刻み続けるこの心臓を
君にあげたいと思った。
今、届けに行くよ。
あぁ、なんて
心安らぐ光なんだろう。
愛しい君の名を、思い出すよ。
「ヒカル…」
たくさん待たせて、ごめん。
今行くから、泣かないで。