ハネノネ
言葉が通じない“異星人”を取り押さえ、その星の科学者達が結集して作り上げた翻訳機を喉元に埋め込んだ。
歪ながら、男の言葉が通じるようになった。
どうやら、“チキュウ”という星の“ニホン”という国から、仕事の都合で訪れることになったと言う。
男にワクチンを打ってやろうとする前に、男はその病にひどく興味を持ち、ひとり少女を閉じ込めた部屋に入っていった。
「彼女の人種に名前を付けたよ」と言いながら部屋から戻ってきた彼は、既に死へのカウントダウンが始まっていた。