ハネノネ

全部が繋がった。


ナキのことも
ハネのことも
コウスケのことも
僕のことも
父のことも


僕はこの2年間、ずっと父に守られていたんだ。



この偶然の積み重ねが、今の僕とナキを生み出しているのかと思うと、とても愛しく思えた。




「これが、わたしの知ってる全部」



もう逃げずにすべてを聞き出そうと思ったが、これ以上に疑問点がなかったため、なにも言えずに気まずい空気が流れた。




「…ナキはこれからどうするの?」



やっとの思いで出てきた言葉だった。

もしかしたら聞いてはいけないことだったかもしれない。




それでも、





「日本はユウイチの国。だから最後に殺すって決めてた」





異星人でも、ハネノネでもいい





「もう、自分の星に帰る」




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