ハネノネ
「それは、“発病者からの感染”」
わたしの体を研究した科学者達が教えてくれた。
発病者からの感染
即ち、死の接吻。
「ユウヤが、好き。最期まで、連れて行って」
ずっとひとりでいたわたしが、
あなたをひとりにすることはできないから。
忘れないよ
触れた時のぬくもりも
暖かな声も
輝いた瞳も。
どんなことがあっても、きっと忘れないから。
「……ナ、キ…」
「ユウヤ」
残酷だといわれた運命も、
あなたとだから、素敵。