ハネノネ
銀色の細い髪
淡い緑色の目
彼女の背中に羽根が生えるとき、
その姿はきっと、この世のものとは思えないほど美しいのだろう。
羽根がどんどん大きくなって、
この小さな命が尽きる時には、
きっと天使のような姿になるのだろう。
「俺の名前はユウヤ。」
狂っていると笑われるかも知れないけれど
「君の名前は?」
確かに僕は正気だった。
「…ナキ。」
近い未来に散りゆく小さな命の、
「一緒に、いようか」
この子の最期を見てみたい、と。