年下の彼





「藍那、今日どうするの?」
「んー…
買い物いこ?」

「ね、手繋ご?」
こういうの、たまには藍那から言ってもらいたいなあって
思ったりもする




「え?
あ…ぅん」

まあこの顔が好きだからいいけどね?


「あー!!
佑歌あっっ」

「げ…っ
川原…」


最悪……

「彼女ってこの人ぉ?
えーなんかイメージとちがぁう

ねっ佑歌も一緒に遊ぼぉ?」


腕を絡ませてくる
…またか



「佑歌?」
藍那が佑歌をみる
あー…
勘違いされたらどうしょ


「川原、しつこいって」
「じゃーあ
キスしてくれたら諦めるぅ」

「………は?」

え、なに当たり前みたいに言ってるの?
無理に決まってるでしょ


「いーじゃん
いつもしてるでしょぉ?」

してないし
したことないし


そっか
川原は藍那と佑歌
別れさそうとしてるんだ


「ねーぇ?」
「…できないから」


それだけ言って
その場をたった



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