年下の彼
藍那は黙ってるけど
ただ、手を離された
「あの、あぃ《~♪~♪》
藍那の携帯が鳴った
「もしもし?
…ぅん、…ん、わかった」
短い電話
「ごめん、あたし帰る」
ありえない…
「彼女帰っちゃったねぇ?」
「まだ居たの?」
川原の声なんか聞きあきた
「プリクラ撮ろぉ?」
「は?」
「一回撮ってくれたら
諦めるからあ…ねぇ?」
わざとらしい上目遣い
「2度とつきまとわない?」
「うん」
佑歌はそのままプリクラに行った
《3・2・1…カシャ》
《最後の一枚だよ!
2人で仲良くピースしてね!
3・2…》
「佑歌っ」
呼ばれて振り向く
「えへへぇ」
キス、された
「お前最悪」