年下の彼
『その、ごめんな…』
「美雨が謝らなくても
あたしが勝手に聞いて
勝手に落ち込んだだけ…」
『ぅん…』
「いっかい切るね
ばいばい。」
はー…
だめじゃんあたし
美雨に気ぃ使わせたり
「藍那ー?
お客さんよー」
「はあーいっ」
涙を拭いて玄関に降りる
「どちらさ…ま?」
は?
なんで?
え、
「佑歌?」
「あの、ぇと
大丈夫?
あ、もうとりあえずごめん」
しゅんとうなだれる佑歌
「なんで謝るの?」
「泣かしたの、佑歌だし
美雨に怒られて、」
美雨
嬉しい、けど
こんな風に名前聞かされると
すごい、嫌だ
「わざわざありがと」
玄関のドアに手をかけた
「待ってっ
藍那、怒ってる…?」
もうわかんない
全部嫌だ
「佑歌なんか大嫌い
放っといて」
あー…
最悪、