年下の彼
土曜日
あたしは部屋で真面目に勉強
まあ捗らないけど
もちろん佑歌のことで
「藍那、またお客さん」
「居ないって言って」
また佑歌か美雨
会いたくない
会えない
会わせる顔がないって
こういうこと
《~♪》
【いるやろ?】
【なんで避けるん?】
【でてきてぇや】
何通も美雨から届くメール
ごめん
無理だ
「藍那ー!」
声のする方をみる
あたしの家の前でよぶ佑歌
近所迷惑
「もううっさい!」
思わず窓から顔をだした
「やっぱいた」
可愛く笑う
「…入って」