雨に恋した華 〜君とずっと〜
「そ……そんな事、してないよ……」


動揺を隠したつもりだったけど、虹ちゃんと目が合わせられないから説得力が無い。


「嘘つけ。俺が止めなかったら、あのまま頷いてただろ。っつーか、その前に『イイですよ』とか言ってたし」


彼に真実を突き付けられて、否定出来なかった。


「ごめん、なさい……」


下手に言い訳を並べるよりも、素直に謝る方がいいと思ったのに…


「ダメ。絶対に許さない」


虹ちゃんはキッパリと言って、あたしの唇を塞いだ。


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