雨に恋した華 〜君とずっと〜
「あの……本当に気にしないで下さい……。それに……」


そこまで話すと、村上さんが頭を上げた。


「ずっと、虹ちゃんに協力して下さってたんですよね?それって、虹ちゃんはあたしの為にしてくれた事だから……」


あたしは、微笑みながら二人に頭を下げた。


「だから、ありがとうございます」


感謝の気持ちを告げ、笑みを浮かべたまま顔を上げると、森さんに抱き着かれた。


「キャッ……!」


突然の出来事に驚いて、思わず小さく声を上げてしまった。


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