雨に恋した華 〜君とずっと〜
「さっきからチラチラ見えてる太股にも……」


「ちょっと、村上君!」


村上さんの言葉で視線を落とすと、太股の辺りにも無数の赤い痕があった。


「……っ、もうっ!!虹ちゃんっ!!」


真っ赤になりながら叫んだあたしは、慌ててワンピースの裾を引っ張る。


「……お前、今まで気付いてなかったのか?」


「だって、そんな余裕なかったんだもんっ!!って、虹ちゃんだって忘れてたくせにっ!!」


バツが悪そうなまま訊いた虹ちゃんに、大声で言い返した。


< 141 / 211 >

この作品をシェア

pagetop