雨に恋した華 〜君とずっと〜
「言っとくけどなぁ、俺らだって恥ずかしかったんだぞ!」


「そうそう!長谷川君が紫ちゃんにキスした時、周りにいた人達から注目浴びてたから居心地悪くなっちゃって……。あの後すぐに、あたし達も解散したのよ」


村上さんに続いて話した森さんは、苦笑しながらあたしと虹ちゃんを見た。


「虹ちゃんのせいだからね……」


恨めしげにボソッと呟いた時のあたしの顔は、きっと茹蛸みたいだったと思う。


虹ちゃんは盛大なため息を吐き出して、ふて腐れたようにうなだれていた。


< 142 / 211 >

この作品をシェア

pagetop