雨に恋した華 〜君とずっと〜
二人が帰った後、虹ちゃんに出掛ける支度をするように言われた。


「どこ行くの?」


「紫ん家」


「あっ!あたし、ママに連絡するの忘れてた……」


その事を思い出したあたしは、叱られる事を覚悟したけど…


「大丈夫だよ。俺が連絡しといたから」


すかさず返って来た言葉に、胸を撫で下ろした。


「ねぇ、いつ連絡したの?」


「ん?紫にお仕置きした後だけど?」


ニヤリと笑った虹ちゃんに、思わず顔を真っ赤にしてしまった。


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