雨に恋した華 〜君とずっと〜
虹ちゃんの家に戻って来たあたし達は、スーパーで買って来た荷物を片付けた。


「買い過ぎじゃない?」


「大丈夫。1週間も一緒に過ごすんだから、これくらいすぐに使えるって」


パンパンになった冷蔵庫の中を見ながら言うと、虹ちゃんが得意気な笑みを浮かべた。


「そうかな?」


「うん。それに俺、紫の料理好きだし」


虹ちゃんの言葉が嬉しくて、自然と笑みが零れる。


「じゃあ、明日から頑張って作るね♪」


あたしは、満面の笑みで彼を見上げた。


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