雨に恋した華 〜君とずっと〜
あの後すぐにマンションを出て、どんどん歩く千鶴ちゃんの後を追っていた。


「千鶴ちゃん、どこに行くつもりなんだろ……」


「さぁ……。とりあえず、言う通りにした方が良さそうだね……」


「うん……」


「まぁ気晴らしにはなるんじゃない?」


「そうだね……」


抵抗する勇気が無いあたしと千晶は、話しながら千鶴ちゃんに付いて行く。


さっき、千晶が支度をしている間に急いでメイクを直したけど、すれ違う人達に泣いた後だと気付かれないか心配だった。


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