雨に恋した華 〜君とずっと〜
散々話した後で時計を見ると、ベッドに入ってから2時間以上経っていた。


「そろそろ寝るか」


そう言った虹ちゃんに頷こうとした時、不意にさっきのパパと彼のやり取りを思い出した。


「ねぇ、パパが言ってた“あの事”って何?」


すぐにそれを口にすると、虹ちゃんは車の中にいた時と同じように意味深な笑みを浮かべて、あたしをギュッと抱き締めた。


「だから、まだ内緒だって」


納得出来ないあたしは、眉を小さく寄せて体を起こそうとした。


だけど…


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