雨に恋した華 〜君とずっと〜
ベッドに入るとすぐに、虹ちゃんがあたしの体を抱き寄せた。


「虹ちゃん、起きた?」


てっきり起きたのかと思って声を掛けたけど、彼はまだ眠っているみたい。


無意識に抱き締めて貰えた事が嬉しくて、心がくすぐったくなった。


笑顔になったあたしは、虹ちゃんの胸元に額をくっ付けて目を閉じた。


彼の体温に安堵して、鼓動が聞こえる距離にいられる事に幸せを感じる。


虹ちゃんにピッタリとくっ付いたまま過ごしていると、不意に彼がモソモソと動き出した。


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