雨に恋した華 〜君とずっと〜
「紫……?」


あたしの存在を確認するように呼んだ虹ちゃんに、顔を上げて笑みを向ける。


「おはよう。ご飯出来てるよ」


「今、何時……?」


「えっと、1時くらいかな?」


答えながら時計を確認すると、ちょうど13時を過ぎた所だった。


「寝過ぎた……」


虹ちゃんは気怠そうに起き上がると、まだ寝ぼけ眼のままあたしの額にキスを落とした。


ベッドから出たあたしは、キッチンに行って野菜スープを温め直し、コーヒーとミルクティーを淹れた。


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