雨に恋した華 〜君とずっと〜
エレベーターのドアが開くと、すぐ目の前にレストランがあった。


虹ちゃんが入口で名前を告げると、きちんと制服を着熟したウェイターが窓際のテーブルに案内してくれた。


窓に向かって置いてあるソファーに、虹ちゃんと隣同士で座る。


真下に広がる綺麗な夜景に、すごく感動したけど…


高級そうな雰囲気の店内に、気後(キオク)れしてしまいそうになる。


「あたし、浮いてない……?」


「大丈夫だって!」


すかさず答えた虹ちゃんは、満面の笑みを見せた。


< 198 / 211 >

この作品をシェア

pagetop