雨に恋した華 〜君とずっと〜
メインの料理を食べ終えてから少しした頃、ウェイターが来た。


「失礼致します。デザートです」


目の前に置かれたのは、小さなハートの形をした立体的なチョコレート。


「可愛い!」


真っ白なお皿に乗った淡いピンク色のチョコレートの周りには、ミルクチョコレートでメッセージが書かれている。


「“Keep Only One Love”って、このピンキーリングと同じ言葉だね!」


左手の小指を見せながら言ったあたしに、虹ちゃんは優しい笑顔で頷いた。


< 201 / 211 >

この作品をシェア

pagetop