雨に恋した華 〜君とずっと〜
「少し前から紫の両親にお願いしてたんだけど、昨日やっと許して貰えたんだ」


安堵と喜びを表情に浮かべている虹ちゃんの言葉で、昨日の家での出来事を思い出した。


「じゃあ、パパが言ってた“あの事”って……」


「うん、この事なんだ」


「そうだったんだ……」


「それで、返事は?」


「そんなの決まってるじゃない……」


そこまで言ったあたしは、涙を浮かべたまま微笑んで続けた。


「虹ちゃんとずっと一緒にいられるなんて、最高に幸せだよ」


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